新しい古い仲間がやってきた。
麦焼酎のCFにでてくるマジック・アイ付きのSS-148が本当は欲しかった。
やってきたのはさびの浮いたジャンク級サンヨー真空管ラジオSS-48、昭和27年(1952)。なんとか動かせるかな。
残念ながらこのモデルにはマジックアイはもともとついてない。SS-148、SS-48は互いによく似た顔をしている。
緩やかなカーブで構成された曲げ木合板製キャビネットに金メタルラスのフロントグリル。
古いアメ車のスピードメータを思わせる丸形チューニングダイヤル。しゃれたポップ調のデザインが好きだ。
外の丸枠は本来クロムメッキされた銀色なのだが、地が真鍮なので輝きを失ったメッキをはがすように磨くと金色の美しい肌となった。
中身はとりあえず通電できる状態まで手をいれた。コンデンサーは全部替えた。糸も張り直した。
よれよれの中古真空管に燈が点るとヒータの色温度に見合った暖かいAMラジオ放送の音がきこえてきた。
キャビネットの両側面と天はサンダーをかけて塗料を落とし、ステインで色をだしてニスを塗った。
試運転中。まだガーガーピーピーいいます。とりあえず煙や火を吹かないことを確認。レストアの楽しみはゆっくり時間をかけてこそ。
どうゆうコンセプトでレストアするかが大事。ようやくこれから始まりです。