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ナツオリミキ
ナツオリミキ_c0185653_21472660.jpg先日、鹽竈神社にお札をもらいにいってきた。

駐車場からの参道を登っていると
境内の古いサクラの木の根元に
キノコが群生しているのに気付いた。

一見、毒茸のニガクリタケあるいはコレラタケに似ていなくもないが
これはナラタケないしナラタケもどきだろう。

ナラタケは気温と湿度の条件が合えば梅雨前から秋遅くまで
見かけるポピュラーなキノコだ。10月頃の最盛期には収量が多く
汁物に良い出汁(ダシ)が出るので里山では重宝がられる。

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まだ暑い日のある今頃までにでるナラタケをここら辺では’ナツオリミキ’とよび、
約一ヶ月ほど遅くに出る’オリミキ’に比べてあまり美味しくないとして区別して、
採取を敬遠するベテランは多い。 これはナツオリミキか。

ナラタケは’オリミキ’とよばれるように実は広葉樹を枯らす腐朽菌である。
楢枯れの原因だが同時に林の世代交代を促すものでもある。
これが生えた件のサクラは相当な樹齢であった。
まあ、これが自然の摂理というものであろうか。

近場では夏キノコ、タマゴタケのでている季節である。
# by meltcheese | 2016-09-20 22:02
スズメバチ活発
スズメバチ活発_c0185653_1812153.jpgスズメバチ活発_c0185653_17375535.jpg 道路を隔てた向かいの家の生垣に
鳥の巣発見とおもって目をこらしたら
それは実はスズメバチの巣で
盛んにハチたちが出入りしていた。

我が家と同時期に建った家だが
何度か持ち主が変わり、
最後には老夫婦が住んでいた。

それが最初に爺様がいなくなり
間もなく婆様も亡くなった。
しばらく無人のままで経過し
家仕舞いでもするのかと思っていたのだが...。

この間、新しい持ち主となった若い夫婦が
’こんど越してきます何某です、よろしく’
と挨拶にきた。



スズメバチ活発_c0185653_1751628.jpg伸びきった生垣を刈ろうとしていたので老婆心ながら
’そこにスズメバチの巣があります’..と注意をうながした。
それから二日ほど経った夕方、暗くなった頃に業者がやってきて、
完全装備で巣を撤去していった。

問題はそれから数日後である。あれと思って巣のあった枝をみたら
二三匹ハチがいて必死に元あったところに巣を再びかけようとしているではないか。
一網打尽と思っていたが、そのとき出かけていた残党がいたのである。

フェロモンでも残っているのであろうか?
その努力、その執念はまさに一途にみえた。

脅威が身近になっている。
クマに続きハチの活動、活発。
# by meltcheese | 2016-09-18 17:10
♫ On the Beach~Little Blonde Plaits ♫
♫ On the Beach~Little Blonde Plaits ♫_c0185653_19543093.jpg♫ On the Beach~Little Blonde Plaits ♫_c0185653_19571348.jpg
9月も半ばになって台風がどんどんやって来る季節になっても
北からなかなか冷気が降りてこず、いつまでも秋にならない。

この間から手持ちのEPレコードを整理して、デジタルファイルに
落とそうとしている。昔からあるものでは重いクリスタル
ピックアップで荒い使われかたをしたものが多く音の
ディテールの消えたものがあるが、このクリスレアの
♫ On the Beach は比較的針を落とす回数が
少なかったものの一つだ。不思議なことに
このEPにおさめられているものはいまYoutubeで
きくより若干遅いテンポである。
こちらのほうがいいとおもうのだが.......。

たしか下の子が生まれた夏のあたりだった。
手持ちのプレーヤもないのにEPを買い込んだ。
あの時は転勤で中部地方に住んでいてそれは
それは暑い夏だった。FMから流れるこの曲で
暑気を払い、癒され、しんどかった夏が過ぎて
いったのをよく覚えている。

嵐が来る毎に急に長袖が欲しくなる気温になる日もようやく出てきた。
真夏の曲 ♫ On the Beach というよりもう夏の思い出をうたったような曲が季節に沿う。
 Little Blonde Plaits はそんな秋の初めに聴きたいスローバラードである。
# by meltcheese | 2016-09-14 22:46
ジャポニズム
ジャポニズム_c0185653_124546100.jpg



暑い夏のせいか初めて育てた一株のキュウリは
都合20本以上の実をつけて栽培は大成功だった。
この夏は、もろきゅうにしておおいに食べた。

台風のくる季節になり随分と痛んだ葉が多くなって、
それに隠れ、取り忘れて小さいへちまほどの大きさに
なってしまった一本を収穫したあたりから、
葉が余計に痛み出して、ついに襤褸襤褸になって
枯れて垂れ下がりはじめた。

もう終わりかな〜と、もののあはれを感じながら見ていると、
そこにいる大きく育ったカマキリを発見したではないか。

なるほど生と死が交代しつつ同一画面にあるというわけか。
これって、ジャポニズムの影響を強く受けた
ガレのガラス花瓶に映る蜻蛉や枯れハスの絵とおなじ。
我が日本画で繰り返し取り上げられてきた永遠のテーマじゃあありませんか。

巨峰を植えてあった焼き物の鉢はこのあいだの台風で倒れて割れてしまった。
急遽プラ鉢を用意して植え替えたが、かなり色づいていたぶどうの房だが、
重かったせいか甘みがのらぬうちに半数ほどが折れて枯れてしまった。

「形あるものは必ず壊れる」と、のたもうたのは骨董を飾ってある
甲府の珈琲屋のMさんだったが、いま、近しかった岡山の
知人の訃報に接して、この世の無常をおもう夏の終わりの
今日の空である。

今日も30℃超え。まだまだ日中の暑さ納まらず。
# by meltcheese | 2016-09-05 12:46
台風が初めて海から上陸した日
”台風の来る日は学校がお休みになってそんな時がしょっちゅうあってこの季節は楽しかったです”と話してくれたのは熊本出身の女子学生だった。
東北の片田舎で育った俺にはそんないいことはなかったと思うがそれでも、子供の頃の台風襲来の思い出は結構記憶に残っている。

小学校の通学路であるいつも渡る鮫川にかかる橋は流されはしなかったものの、台風のきた翌日には茶色い水が流れ、
上流から流れてきた樹々や土手カボチャがあちこちに引っかかっていていつもとは全く異なる様相を呈していた。
普段通う砂利道は水に洗われて様子が異なり、薄濁った水があふれる田んぼの畔に沿って学校に行った覚えがある。
いつもなら子供には手が出ないすばしっこい魚がそんな畔に紛れ込んでいて、ゆったり泳いでいるのを
心踊るおもいで見た憶えがある。子供にとっては超常のひと時であった。

そんな思い出があるとはいえ、台風が東北に直接海から上陸したことはいままでになかった。
それが60年ぶりとか、統計をとって初めてとか、どんな具合か、我がS市目指して迷走した台風10号が
海からやってくるというのである。

どんなにすごいのか、と半ば構え、鉢物の避難をまず十分に対策をして襲来を待ったが、結果
先に東京から上陸し東北を縦断した台風9号や列島をかすめた11号に比べて幸運にも雨も風も大したことがなかった。
台風が初めて海から上陸した日_c0185653_23535317.jpg


川や水田、海の様子を見に行かないようにとなんどもTV で呼びかけられていた。
そういう呼びかけがあっても外に見に出て行って流されるのは決まって年寄りである。
それはよくわかっているが、俺は実は風が吹いたり雨が降ったりすると、外に見に行きたくなる方である。
こんども”行きたい”という思いが募ったが、玄関先で空を仰いでグッと堪えた。

息子から”不要の外出は避けること、そんなことはしていないとおもうが”とメールがきた。
全く子は親の性癖をよく知っているのである。
オレは近くを流れる七北田川の様子を見に行きたかったのであった。
# by meltcheese | 2016-08-31 00:09